昨年3月28日に国のがん対策の基本となる「がん対策推進基本計画」が閣議決定されました。それを受け富山県でも、令和6年度~令和11年度を計画期間とする「富山県がん対策推進計画」が新たに策定される予定です。(基本的に、事業等は「計画」に基づいて実施されるものがほとんどです。)
富山県のがん対策推進計画も、令和6年(2024年)から令和11年(2029年)年度までの6年間を計画期間としており、社会経済情勢が大きく変化した場合には、必要に応じて弾力的に見直し期間中の変更もあると記載はありますが、計画が策定されると、
これから2030年3月31日までの富山県のがん対策に関する施策の方向が決定してしまう
ということになります。
逆に言うと、計画に記載されていない事項については、実施される可能性は低く、検討もされないことになりかねません。
富山県におけるがん施策についても、より当事者の声が新しい計画に反映され、さらに一歩進んだがん対策が講じられることを切に願っております。
つきましては、このような計画を策定するときには、広く県民に意見を求めることとなっており(パブリックコメント制度)、是非ともパブリックコメントにより、多くのがん患者さんが、日々の生活・治療で感じた率直な意見を富山県に直接届けていただければと思います。
上記、リンクから2024年2月29日(木)まで、意見を募集しておりますので、「富山県がん対策推進計画(令和6年度~令和11年度)(案)」をご一読いただき(AYA世代の患者さんにおかれては、ご自身にとって大切な部分だけでも読んでいただければ幸いです。)、貴重なご意見を富山県にお伝えていただければありがたいです。
下記、県ホームページのパブリック・コメント専用フォームより意見を提出することも可能です。
なお、パブリックコメントでの意見は、健康課でとりまとめ、計画を作成する上での参考にされます。
がん患者・家族にとっての6年は大変長いです。
1年1年必死で生きています。
この長い6年間を何もなされないまま終わらせないよう、富山県のがん対策がよりよいものになるようご協力何とぞよろしくお願いします。